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ネットショップを利用したことのある方は、人気ランキングや売れ筋ランキングを商品購入の参考にした経験がある方も多いと思いますが、ECサイトにはランキングがユーザーの判断基準になり商品が売れやすくなるという効果がセオリーとしてあります。このブログではECサイトのランキングが購入者に与える心理的現象でもある「バンドワゴン効果」「アンダードッグ効果」「スノッブ効果」「ヴェブレン効果」についてご紹介しています。
目 次
バンドワゴン効果とは、人気が購入の動機となり、購入が人気を上げることが繰り返されることで加速度的に人気商品の購買数が伸びていく現象です。ECサイトにランキングを設置することで、売れ筋の商品をユーザーにアピールし、バンドワゴン効果が起きる環境を準備します。
バンドワゴン効果は、アメリカの経済学者のハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱した行動経済学の心理効果がルーツと言われています。バンドワゴンという言葉には、パレードで先頭を行く楽隊車という意味があります。転じて「勝ち馬に乗る」「多数派に付く」といった意味を含めて「バンドワゴン効果」と名付けられました。
不利な状況や弱い立場にある商品を応援したくなる層に需要が高まる効果です。マイナーブライドの新商品やスタートアップの商品などは、アンダードッグ効果が発生しやすい商品になります。
アンダードッグには「かませ犬」という意味があり、勝ちが期待されていないことを表しています。アンダードッグ効果の意味とは異なりますが語源と言われています。
ニッチな商品に希少価値を感じる層に需要が高まる効果です。
スノッブ効果がおきやすい商品の代表は「限定品」です。また、近年人気のハンドメイドフェスタやハンドメイド専門の通販もスノッブ効果を活用した商品の売り方になります。
一般的には俗物(名誉や利益などを優先する)を意味し軽蔑的な言葉として使用されることの多いスノッブ(snob)ですが、スノッブ効果のスノッブは独自の感性を意味しています。
あえて販売価格を高く設定することにより、同カテゴリー商品の中でも価格が高い商品に付加価値を感じる層に需要が高まる効果です。もちろん、ただ価格を高くするだけでは、ユーザーの購買意思決定には繋がりません。商品を所持することで、承認欲求を満たすことができる様にブランディングを行う必要があります。
そして、ヴェブレン効果は決して富裕層のみをターゲットとしたものではありません。贈答用やご褒美用商品なども商品相場より高い商品が売れる傾向にあります。また、フルーツは価格を安くしすぎると逆に売れなくなるという話もあり、いかに料金と品質のイメージが結びついているかが分かります。
ヴェブレン効果のルーツは、アメリカで1899年に書かれた本「有閑階級の理論」にあります。著者で経済学者のヴェブレンは「有閑階級(= 財産があるので仕事をせずに休暇や娯楽を行える社会階級)」の人が承認欲求を満たすために、モノの購入金額をステータスとして高額な商品をあえて購入しているという見解を示しました。そのことから、著者ソースティン・ヴェブレンの名前をとって「ヴェブレン効果」と呼ばれています。
ECサイトは「アクセス数を伸ばす施策」と「販売数を伸ばす施策」の両方に取り組まなければ結果が出にくいウェブサイトです。今回、取り上げたランキングも「販売数を伸ばす施策」のひとつにすぎません。これからもクローバーグラフィックのブログでは、ECサイトを運営している方のお役に立てるように、アクセス数や販売数を伸ばすための施策を紹介していきたいと思います。
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